「広島フィールドワーク」に参加して

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「平和はゴールでなく努力の積み重ね」

 

I went to Hiroshima for a fieldwork
and noticed peace was not a goal but a process of making an effort for it.

NET-GTASの一員としてこれまで、いろいろな会議や勉強会に出席し、被爆体験の翻訳や平和をめざす活動について日々学んでいます。ですが実は、知識も何もないことでどこか自信が持てず、積極的に動けない自分がいました。そんな時に企画されたのが、学生サポーターによる「広島フィールドワーク」でした。
フィールドワークの3日間、平和記念資料館や国立平和祈念館の方・ボランティアガイドの方・被ばくを経験した方・語り部をされている方・国内外で平和活動をされている方と、本当に多くの方々からお話を伺うことができました。皆さんそれぞれに平和への信念を持ち、例えば原爆の被害の実態を広める事・かつての広島の様子を伝える事・被爆体験を語り継いでいく事など実践されていました。
その中でも私は、天台宗太光寺(広島市西区)での学びがとても印象に残っています。太光寺はかつて原爆の被害を受け、その後市内から少しはなれた場所にお寺を再建し、今はそこで平和コンサートや戦争に関する映画の上映会など、つねに様々な活動をされているお寺です。そこで、平和活動への思いを「例えば宗教の違いや意見の違いを、否定したり折り合いをつけようとするのではなく、お互いが認め合う。‘違う’ということを、受け入れることがとても大切。平和=ゴールではなく、平和は私たち全員が日々努力しやっと積み重ね、その努力を続けていくもの。」というお話を聞くことができました。
お話を聞いて、今まで自分が平和を目指す活動に対して大きく考え過ぎ身構えていて、そうした理想に及ばない自分自身を否定してしまっていたことに気付きました。これからは焦りを捨てて、とにかくどんな形でも自分が今出来ることを日々つづけることが大事だと、気持ちが大きく変わりました。
NET-GTASのメンバーとして何か役に立つにはまだまだ未熟な存在に変わりはなく、歯がゆく感じることがあるだろう。でも、焦らずに、まず自国の関わった戦争や歴史などをきちんと知ろう。それが自分の「平和活動」として出来る第一歩なのだ――フィールドワークを通じて前よりも自信を持ってそう思えるようになりました。NET-GTASを通じて得られた多くの出会いと機会に感謝して、広島でお会いした方々のように自分なりに出来ることを考え、実践しつづけたいと思います。 (大西 綾 =京都外国語短大キャリア英語科2年)

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