成功に終わった『継承』を考える集い

成功に終わった『継承』を考える集い
グループに分かれて継承の問題を話し合う

成功に終わった『継承』を考える集い

 

About fifty people interacted with each other actively and friendly
at the meeting for thinking of “handing down “ with the atomic bomb survivors.
「継承を考える集い」でNET-GTASの活動報告に聞き入る参加者たち
「継承を考える集い」でNET-GTASの活動報告に聞き入る参加者たち
グループに分かれて継承の問題を話し合う
グループに分かれて継承の問題を話し合う

私たち若い世代が原爆被爆者の想いをしっかり引き継いでいきます--。「被爆者とともに『継承』を考える」集いが、11月26日(土)午後、京都外大で開かれました。被爆者や被爆2世、3世、遺族ら10人余を含む約50人が参加し、にぎやかに交流の時を持ちました。

集いは、まず主催団体である「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」(東京)の山根和代理事らが、被爆関係の資料の取集・整理・保存・発信という取り組みの中で、特に力を入れている「参加型デジタル・アーカイブ」について説明。これを受けて、被爆者の立場から日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の木戸季市事務局次長が「被爆者として伝え残したいことは、何と言っても、再び被爆者をつくらないという願いを、人類の課題として受け継いでいくことだ」と、長崎での被爆体験を交えながら訴えました。

NET-GTASからも、「『継承する会』の役割が被爆者世代から、若い世代へ縦軸の継承だとすれば、私たちは『ことばの壁』を乗り越え世界に体験を広げる横軸の継承。一緒にやりましょう」といった提起をしました。

参加者が盛り上がったのは、後半の懇談・交流の場。10人余りのグループ4つに分かれて、茶菓子を口にしながら、「継承のためには何をすべきか」を主テーマに話し合いました。被爆者から戦後の苦難の歩みをじっくり聞くグループや、学生たちが積極的に行動の提案をするグループ、広島市が進めている「被爆証言伝承者」の資格を持つ人の活動ぶりに耳を傾けるグループなど。

「ポケモンGOを原爆資料館に呼び寄せるなど、遊びと社会的なテーマを結び付けるビジネスも継承につながるかもしれない」といった楽しいアイデアも出て、会話がはずみました。
[長谷 邦彦  =代表]

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