第6回 核兵器廃絶地球市民集会
11月16日から3日間開かれた、第6回 核兵器廃絶地球市民集会に参加しました。この集会は、「ナガサキを最後の被爆地に」を合言葉に、日本だけでなく世界中の人々と、文字通り地球市民として、核兵器を廃絶しより平和な世界をつくるという目的のもと、数年に一度開かれます。
私は分科会Ⅲ「次世代とつくる核なき世界」にパネリストとして参加しました。アメリカ、中国、韓国、マレーシアからの若い海外ゲストに加え、奈良、東京の学生とともに県外ゲストとして参加。テーマは、若者と平和活動。
海外パネリストからは、韓国の最近の学生運動の盛り上がり、アメリカの原爆投下正当化論の廃れ、核兵器のみならずあらゆる兵器をなくすべきなどの意見が出されました。
県外パネリストからは、お金にならないイメージの平和活動に対する親の反対、無関心な人が多い中での話しづらさなどが出されましたが、それに対してピースビジネスも可能なこと、無関心を、差し迫った問題がない平和な状態とプラスに捉えることもできること、あらゆる問題が誰にでも関係があるというつながりを見つけて当事者意識を持てるなど前向きな意見に変わっていきました。
さらに、そもそも平和とは、平和活動とは一体何かを考えることもやめてはいけない、周りや社会に対してプラスの活動をしていればある意味全て平和活動といえるのではないか、ジータスの翻訳のように入り口は平和を意識しなくてもその中で被爆者の心に寄り添い、いつの間にか当事者意識を持てるような活動の工夫は可能など深まった意見も出ました。
いつの時代も、活動者の高齢化に伴い、「継承」が必要になります。その際、年配の世代のみ、若者の世代のみで固まってしまっては「継承」はできません。当たり前ですが、今年配の方にも若い時代があり、今の若者にも年配の時代が来るのです。あらゆる世代がお互いに排除せず、長所を生かして一緒に取り組むための活動の工夫が必要です。今回、新たに創設された、全国、いずれは全世界の若者がつながって平和活動をつくる「Youth Network for Peace」も、すべての世代をつなげるという役割の一旦を担うものとなるでしょう。
核兵器をなくすには、世界中の人々の努力が必要になりますが、そのためには当事者(被爆者)の声が最も重要です。今回の集会に参加した世界の活動家の方々も広島・長崎の被爆者の想いを聞くことによって動き始めました。今後もNET-GTASの活動を通じ、被爆者の声を世界に届けていきます。
私たちはみな同じ「地球市民」であるという自覚をもって、今後も活動を続けたいと思います。
(採択された決議はこちら)(English ver. )
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