頑張るドイツのボン大学①

頑張るドイツのボン大学①
ボン大学(左)と京都外大の合同授業(2015年6月25日。双方の教室に映し出された映像)

今度の冬学期で4本目の翻訳

ボン大学(左)と京都外大の合同授業(2015年6月25日。双方の教室に映し出された映像)
ボン大学(左)と京都外大の合同授業(2015年6月25日。双方の教室に映し出された映像)
Bonn University will challenge to translate
the 4th works of the testimonies of A-Bomb survivors into German.

ボン大学では、アジア研究科日本・韓国研究専攻の修士課程翻訳コースの学生たちが、昨年春以来、これまでに3本の被爆者証言ビデオをドイツ語に翻訳を完成させました。さらにこの秋からは「ヒロシマ・ナガサキ・プロジェクト」の名で大学公認の証言翻訳授業を始めます。
授業を実施しているのは、同研究科の田村直子先生とハイケ・パチケ先生。2人の先生が話し合って、昨年の夏学期に共同のクラスを編成し「天野文子さん」の翻訳授業を展開したのが始まりです。冬学期は授業ではなく、有志学生を募って「朝長民子さん」の翻訳をしましたが、今年度の夏学期は再び授業で「久保ミツエさん」を翻訳しました。
2人の先生の熱意は大学にも伝わり、この冬学期からは翻訳コースばかりでなく、他のコースの修士課程の学生も参加できる授業として継続して展開できるようになったのです。10月中旬から「寺沢茂さん」の翻訳に着手します。
「久保ミツエさん」のドイツ語化の授業では、ドイツ在住の被爆二世を招いて、家族の被爆状況の話を聴いたり、京都外大とテレビ会議で結び、証言の多言語化の意義を話し合うなど、立体的な学びの場を設けてきました。その話は次回に――。  (長谷 邦彦)

Follow me!

イベントカテゴリの最新記事

PAGE TOP