エアフルトの学生と京都の被爆者の対話
the testimonial video of Ms. Rumi Hanagaki who survived from A-bomb and lives in Kyoto
into German in this semester.
They had a direct conversation with Ms. Hanagaki on Skype.
ドイツのエアフルト大学の学生たちが、昨年秋からの学期で、京都に住む被爆者、花垣ルミさんの証言ビデオの字幕を日本語からドイツ語に翻訳しました。仁科陽江・広島大学教授が正月明けにエアフルトに出向き集中講義の形で翻訳授業を指導した機会をとらえて、証言の主・花垣さんと学生が1月12日、Skypeで直接対話をしました。
仁科先生からそのレポートがNET-GTAS事務局に届きました。エアフルト大学のホームページで記事化されているそうです。ドイツ語の原文を、NET-GTAS幹事の早瀬明・京都外大教授が日本語に翻訳してくれましたので、ご紹介します。
*************************************
再びエアフルト大学の学生たちが、冬学期に、日本人学生たちと協力しながらヒバクシャ(広島への核攻撃の生存者)の証言記録を日本語からドイツ語に翻訳しました。
広島大学教授仁科陽江博士の指導とウルリケ・ヴォレンハウプト=シュミット博士の支援の下で学生たちは、原爆投下当時5歳であった花垣ルミさんの証言記録を翻訳したのです。この翻訳は、数々の証言記録を収蔵している国立広島原爆死没者追悼平和祈念館のウェブサイトで公開されることになっています。〔同館に収蔵されている〕生存者のインタヴュービデオは、NET-GTAS(被爆者証言の世界化ネットワーク)の主導で、4年前から、日本及び他の国々出身の適格な翻訳者・専門家のボランティア活動によって、翻訳されてきています。幾つかの大学でもそうした活動への教育的な取組が始まっていますが、エアフルト大学でもそうなのです。
学生たちにとってこのプロジェクトは稀有な体験でした。なぜなら、このプロジェクトは、〔ドイツ人〕学生たちに、日本人学生と協力し合って作業する可能性を提供しただけでなく、〔冬学期の翻訳授業を締めくくる〕集中的な一週間を過ごした最後に、花垣ルミさんとスカイプを介して直接に交流する可能性をも提供したからです。学生たちは、花垣さんが、こうした〔被爆〕証言を生んだ恐るべき経験にもかかわらず、証言者として前向きな方であることを実感できました。花垣さんは、核兵器に反対し平和を求める自らの活動について熱心に、そして精力的に語ってくれたのですが、そこには、より若い世代が彼女の平和のメッセージを引き継いでくれることへの期待が込められていたのです。
20. Januar 2018 Hochschulkommunikation
Erneut haben Studierende der Universität Erfurt gemeinsam mit japanischen Studierenden im Wintersemester einen Zeitzeugenbericht einer Hibakusha, einer Überlebenden des Atomangriffs von Hiroshima, aus dem Japanischen ins Deutsche übersetzt.
Unter der Leitung von Prof. Dr. Yoko Nishina von der Universität Hiroshima und betreut von Dr. Ulrike Wollenhaupt-Schmidt haben sie den Bericht der zum Zeitpunkt des Atombombenabwurfs fünf Jahre alten Rumi Hanagaki für eine Publikation auf der Website der Nationalen Friedensgedächtnishalle für die Atombombenopfer von Hiroshima übersetzt, die Zeitzeugenberichte sammelt. Mit der Initiative von NET-GTAS (the Network of Translators for the Globalization of the Testimonies of Atomic Bomb Survivors) werden seit vier Jahren Video-Interviews mit Überlebenden durch qualifizierte Übersetzer und Spezialisten aus Japan und anderen Ländern ehrenamtlich übersetzt. Auch an den Hochschulen gibt es dazu didaktische Ansätze, so auch in Erfurt. Für die Studierenden ein außergewöhnliches Projekt, das ihnen nicht nur die Möglichkeit bot, mit japanischen Studierenden in Tandems zu arbeiten, sondern sich am Ende der Intensivwoche auch persönlich via Skype mit Rumi Hanagaki auszutauschen. Trotz der furchtbaren Erfahrungen, die diese Zeitzeugin gemacht hatte, konnten die Studierenden sie als optimistischen Zeitzeugin erleben, die engagiert und lebendig von ihrem Engagement gegen Atomwaffen und für den Frieden berichtete und hofft, dass die jüngere Generation ihre Friedensbotschaft weiterträgt.
(原文ドイツ語=仁科陽江・広島大学教授、日本語翻訳=早瀬明・京都外大教授)
コメントを書く